ツバメが飛んだ日

akinoya

2010年06月16日 19:23

大変ご無沙汰しています。明太子屋です。
ブログを書こう、書こうと思いながら、ついつい後回しにしてしまって。
もっと頻繁に書けば、読んでくださる方も増えると思いつつ。

今日はあき乃家愛宕本店にやってくるツバメのことを書こうと思います。
あれは4月の終わり頃でしたでしょうか。5月の初めだったかもしれません。
ツバメが2羽、愛宕本店の前をサッと飛んでいきました。
「あ!」と思いました。そうです。店の軒に巣を作りに来たのです。

愛宕本店には、毎年ツバメが巣を作りに来ていました。
開店した年からずっとです。
もしかしたら、その前、違う店だった頃から来ていたのかもしれません。
ところが、ここ2、3年、ツバメが来てなかったのです。
今年ツバメを見たときに初めて、そのことに気づきました。

ここんとこ、私は占いなどで「悪い年」と言われ続けてきました。
会社経営でもいろんなことがなかなかうまく行かず、
お客様にもサービスが徹底せず、随分迷惑をおかけしていると思います。
もっとがんばらねばと思うばかりで、空回りしている感もあり…。
しかし、来年からはどうも「いい年になる」らしいのです。
経営面でも少しだけ希望が見えて、「よし、がんばろう」と思っていた矢先、
ツバメがうちに来てくれたのです。
この2、3年は、ツバメから見捨てられていたのかもしれません。

でもツバメが戻ってきてくれたことで、なんだか自信がつきました。
「これで大丈夫!あき乃家にも運が回ってくる!」と。
何の根拠もないですが(笑)。
本当に嬉しくて、嬉しくて、毎日ツバメの巣を眺めに行きました。
(そんなヒマがあったら仕事しろ!と言われそうですが…)
ツバメの雛は今年は4羽生まれ、親が運んでくるエサを食べる様子がとてもかわいらしかったです。
親鳥はエサを持って帰ってはまた取りに行き、持って帰ってはまた取りに行き。
毎日忙しく働いていました。どんな動物も親は本当に大変です。

あるとき、店のパートさんが慌てて私を呼びにくるので、
なんだろうと思って店頭に行くと、なんと、ツバメの巣が落ちて壊れていたのです。
なんでも小学生がイタズラをして落としたのだとか。
巣には雛も親鳥もいませんでした。私は巣の土台になっている板を補修し、
壊れてバラバラになった巣をかき集め、その板の上に置いてみました。
すると数時間後、親鳥が帰ってきて、巣を固め始めたのです。
私は「良かった」と胸をなでおろしました。
2、3日して、雛鳥も二羽帰ってきていました。

それから数日後、私がいつものように巣を見ていると、
親鳥の一羽が、私の腕にちょこんと乗ってきたのです。
親鳥は2、3秒で離れましたが、そんなことは初めてだったので、
私はちょっとびっくりしました。
もしかしたら、巣を戻した私にお礼が言いたかったのかもしれないな、と、
勝手に思っています(笑)。

もう今は、ツバメの雛はいないようです。巣立っていったのでしょう。
でも親鳥はまだいます。何か後始末でもしているのでしょうか。
ツバメは来年も来てくれるでしょうか。
私ががんばっていれば来てくれるのかもしれません。
ツバメに見放されないように、がんばろうと思います。

さあ、ツバメに元気をもらったことだし、
今はとにかく夏のお中元を無事に乗り切らないと!
がんばります!

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