ワイン仕込み辛子明太子・あき乃家

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早いものですね。今年もあと10日となりました。
この間一年が始まったと思ったのに。

冬は、あき乃家のいちばんの書き入れ時です。
私も工場で、毎日明太子の引き上げに精を出しています。
夜中になると、やはりしんしんと冷えてきますね。
原料は冷凍保存ですし、工場全体は冷蔵庫の中のように寒いです。
毎年冬にはパッチとチョッキ（言い方が古いですかね？）を作業着の中に着込んでいるのですが、
今年は強～い味方が登場しました。

その名も、ヒートテックです！

これがけっこう温かいんですよ。
シャツとスパッツ（？…でいいのかな？）と上下着ていますが、
下の方が温かいような気がします。
それでも工場の中の寒さには追いつかず、
ホッカイロ４～５個つけてはいるんですが、
ヒートテックのおかげで、例年よりは温かいです。

さて、以前ここで、明太子の引き上げの話をしたとき、
もう一つ大好きな仕事は接客です、とお話したのですが、
覚えている方はおられるでしょうか。もう1年半くらい前のことです（笑）。
しかも、このブログを見ている人は２～３人じゃないかと…。
まぁ、カテゴリーが「明太子屋のひとりごと」なので、気にせずに書きます。

私は接客が大好きです。
それは、お客さんから「おたくの明太子、おいしいですね！」と
お褒めの言葉をいただくからなんです（笑）。
「おいしかった」「また頼みます」との言葉は、本当に明日への糧になります。
その接客の中で、特に好きなひとときがあります。

それは、12月31日、一年の最後の日の夕方です。

1年の最後の仕事を終えた人たちが、明太子を買いに来てくださいます。
そして、明太子のお土産を持ってお帰りになるのです。
帰るところは、ご実家でしょうか。
それとも、ご家族や恋人の待つ自分の家でしょうか。
いずれにしても、今日は「明日から新しい年を迎える」という特別な日。
そんな日に、うちの明太子を買って、家族と一緒に食べてくださる。
こんなにうれしいことはありません。

そして私は、うちの明太子を持ってお店を出られるお客様に、
その感謝の気持ちを込めて、こう言います。

「よいお年を」

1年のうちで、その瞬間が私はいちばん好きなのです。
私自身にも、「あぁ、今年も無事に1年を過ごすことができたな…」という
安堵感があるのだろうと思います。

おととしまでは、12月31日は何にも考えずにお酒を飲み、酔っ払って寝て、
お正月は数日休み…だったのですが、
シーホーク店、デイトス店を開店してしまったために、
お正月から明太子作りに励まなければいけなくなりました（汗）。

（お正月は、愛宕本店、唐人町店、高宮店は休みますが、
シーホーク店とデイトス店は営業しております。
ぜひ、ご利用くださいませ）

というわけで、私は来年1月1日から、
大好きな明太子の引き上げ作業をしております…。